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老人ホームでの服装、どんなものがよい?

コラム

こんにちは!ライフピア八瀬大原Ⅰ番館です。

老人ホームで新しく生活を始めるときに、気になるのが「服装などの身支度」です。
どのような服装を取り入れるかでその後の生活にも変化が生まれます。
今回は「老人ホームでの服装」についてご紹介します。

 

老人ホームでの服装はまず「利便性」を重視する

老人ホームでの生活を始めるにあたり、利用者様は皆さん、介護が必要な状態で入居されます。
そのため、ご本人の要介護度にもよりますが、できるだけ「脱ぎ着しやすく」「体の動きを制限しないもの」を最重視します。

あまりにもタイトなセーターやパンツルックは、保温性は高くとも体の動きを制限したり、着脱に時間を要し、ご本人に負担がかかりやすくなります。

ある程度サイズ感にゆとりを持った商品を選びましょう。

女性の場合、あまり長いスカートを用意すると転倒や車いすの巻き込み事故の原因になります。ひざ丈くらいのもので用意すると安心ですし、日常の部屋着はゆったりしたパンツスタイルを中心に考えるのがおススメです。

「オシャレ」をうまく取り入れた洋服も用意しよう

とくに現役世代の時にオシャレに気を使っていた人が、「いかにも高齢者」という洋服を着ることはストレスに感じることもあり、少しオシャレな洋服を取り入れるのも大切です。

もちろん普段着ですので、華美な装飾が多いもの(大きなレースやビーズなど)は日常の動作や介護、洗濯の妨げとなり、避けた方が無難です。

一方でアクセントになる飾りやワンポイントのおしゃれを取り入れた洋服を用意すると気分も晴れやかになります。若々しい気持ちを持ち続けることは認知症の進行抑止にも一役買うと考えられています。

上記の2点を念頭に置きながら「ホーム内での部屋着」と「散歩などの外出着」を数点用意しておくとよいでしょう。

 

要介護度に応じた、洋服選びの詳細ポイント

実際に洋服を選ぶとき、考えておきたいポイントには次のようなものがあります。

◆トップスを被るタイプにするか前開きのタイプにするか

トップスを選ぶときは、
・立位もしくは座位を取ることが容易か
・両腕をあげることは容易か

を意識するとよいでしょう。
脚力に不安があるが座位で着替えをすることが可能であれば、自分で被るタイプのもの(Tシャツやセーター)を着ることができます。
さらに指の動きにも問題がなければ、ボタン式のものなど選択肢が広がります。
寝たきり状態の方や、肩の動きに制限がある人は前開きのシャツなどを組み合わせると着脱が楽になります。

◆ボタンとマジックテープ、スナップ

洋服の着脱において基本的な動作はご自身でできる場合、留め具がなんであるかをあまり問う必要はありません。
しかし、ご自身での動作が難しい場合は留め具の材質も留めやすいものを選ぶ必要があります。

・ボタン:着脱に一番時間がかかりますが、一度洋服を着た後に脱げにくいのがメリットです。
・スナップボタン:介護職員がお手伝いしやすく、多少の動きでは外れにくいのも魅力です。
・マジックテープ:一番着脱が容易である反面、テープにほかの洋服の繊維やほこりを巻き込み、破損しやすいのがデメリットです。

◆男女ともに便利な「リハビリパンツ」

リハビリパンツはトイレに行くとき、ズボンの上げ下ろしが容易ではない方向けに裾からまた部分もしくは腰のサイドにかけてスナップがついており、スカート状に開閉することが可能なパンツです。
車いす生活などで足腰に負担がかけられない人は、特に検討をおススメします。

◆ズボンにするか、スカートにするか

施設にもよりますが、外出着がスカートであることには特に制約を設けないケースが多いです。
ただし、普段はスカート派な方でも一着は外出用と部屋着用ズボンを持ち合わせたほうが、施設内の空調の変化やレクレーションなどに対応しやすくなります。

◆動きに制限のある部位に対して

例えば片方だけ肩の動きに制限があり、時間をかければ被るタイプのシャツを着られる場合は、制限のある方の肩部分がスナップになっているものがあります。
また、トイレに不安がある方のウエスト部分は、なるべくゴムの製品を選択すると、失敗の心配も少なくなりますし、動きやすいので快適です。

◆用意する服の枚数

施設が相部屋の場合、あまりおひとりの荷物を入れるスペースが確保できないこともあります。
クローゼットの大きさや洗濯の頻度にもよりますが、3日程度は洗濯しなくても着まわせるくらいの着数と寝間着、散歩のある施設ならプラス外出着は最低限用意した方がよいでしょう。
トイレに不安のある方は、下着は多めに用意するのが無難です。

 

リペアすることも視野に入れて

なかなか思い通りの洋服を探せなかったり、医療/介護用や高齢者向けの衣装専門店では高価すぎるときもあります。

このようなケースではファストファッションのお店で購入したTシャツをマジックテープやスナップボタンを取り付け、前開きや肩開きにリペア(作り直す)するといったご家族の工夫で解決することがあります。

また、ボタンの留め外しが苦手だと思っていた利用者様でも、ボタンの大きさを既製品から大きなものにつけかえるだけで、ご自身で着脱できる範囲が広がるケースもありました。
なかなか思い通りの製品に出会えなかった際は、ぜひご家族の愛情を込めたリペアもうまく取り入れてみましょう。

毎日着用する洋服だからこそ、快適な生活を送るためにも、ご本人にあったいいものをぜひ探してみてくださいね。

この記事を監修した人

星野 英俊

星野 英俊 (ライフピア八瀬大原Ⅰ番館 事務長)
京都大原記念病院グループに介護職として新卒入職。京都大原記念病院 現場介護スタッフ、介護老人保健施設で施設相談員(ケアマネジャー)などとして約15年間、現場業務に従事。
事務職 転身後、ライフピア八瀬大原Ⅰ番館の事務長に就任し、
現在に至る。