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高齢者の血圧が上がりやすい原因は?高血圧を防ぐためのポイントも

コラム

こんにちは、介護付き有料老人ホームライフ ピア八瀬大原Ⅰ番館です!

 

若者と比べて高齢者は高血圧になりやすく、血圧の高い状態が続くと命にかかわる重大な病気を引き起こしてしまうこともあります。

 

今回は、高齢者の血圧についてのお話。

高齢者の血圧が上がりやすい理由や、高血圧が引き起こす合併症についてもご紹介します。

 

高血圧の原因と対策を知って、血圧の上昇を抑えましょう!

血圧を計測する

 

 

高齢者の血圧が上がりやすい理由から確認

そもそも血圧とは、血液が血管の壁を押す圧力のこと。

 

血圧の高低は下記の4つのメカニズムによって決定します。

  • ・心臓から血管へと血液を送り出す力
  • ・全身を流れる血液の量
  • ・末梢動脈に血液が流れ込むときのスムーズさ
  • ・血液の粘り気

 

血管は通常、気温、体温、体調、起床と睡眠のリズムなどに合わせて収縮や拡張をして、血液をスムーズに流しています。

 

動脈(心臓から血液を送り出す血管)は加齢とともに老化する傾向にあり、動脈の血管が硬くなって弾力性が低下することを「動脈硬化」といいます。

動脈硬化により血液の流れが悪くなると、心臓はより強い力で血液を送り出す必要があり、心臓から血液を送り出す際の「収縮期血圧(最高血圧)」が高くなってしまいます。

 

動脈硬化だけでなく、老化による自律神経の働きの低下などで血圧変動のリズムが乱れてしまうと、血液がスムーズに流れなくなって急激に血圧が上がったり、就寝時にも血圧が下がらなかったりすることもあります。

 

このように、加齢によって血流のメカニズムが崩れてしまうことが、高齢者の血圧が上がりやすくなってしまう理由です。

 

 

高齢者の高血圧は命にかかわる合併症を引き起こす可能性あり

年齢が上がるにつれて高血圧の患者は増える傾向にあります。

 

厚生労働省の「令和元年 国民健康・栄養調査報告」によると、60〜69歳では56.8%、70歳以上の場合は68.6%が高血圧症有病者※という結果でした。

※「高血圧症有病者」の判定基準として、収縮期血圧140mmHg以上、または拡張期血圧90mmHg以上、もしくは血圧を下げる薬を服用している方が挙げられます。

 

先ほどもご紹介しましたが、高齢者の高血圧は、加齢による血管の衰えが主な原因となります。

血圧の高い状態が続くと、もろくなった血管へ強い圧力がかかり続けることになり、命にかかわる様々な合併症を引き起こす危険があるため、注意が必要です。

 

高血圧の合併症について、それぞれ確認してみましょう。

 

心臓、血管に起こり得る合併症

  • ・高血圧性心肥大:高血圧が原因で心臓に負担がかかり、心臓の筋肉が厚くなる「心肥大」を起こした状態
  • ・狭心症:心臓の血管が細くなり、十分な酸素や栄養を送ることができない状態
  • ・心筋梗塞:血管内にできた血栓で心臓内の血流が一部途絶えてしまい、その先の細胞が壊死(えし)してしまう
  • ・大動脈瘤:動脈硬化などによって“大動脈”に瘤状のふくらみができる状態。破裂すると突然の大出血をおこす可能性が高い

 

脳に起こり得る合併症

  • ・脳梗塞:脳の血管が細くなったり詰まったりして血流が悪くなる
  • ・脳出血:脳の血管が破れて出血する
  • ・くも膜下出血:脳表面の血管にできた動脈瘤が破裂し出血する

 

その他の症状

  • ・頭痛やめまい、吐き気
  • ・高血圧性腎障害(高血圧性腎硬化症)、腎不全
  • ・高血圧網膜症、眼底出血、目が見えにくくなる など

 

このように、高血圧の合併症は心臓や脳などの重要な臓器に悪影響を及ぼしますので、「年齢的に仕方がない」と放置しないように気をつけましょう。

 

ちなみに、心臓疾患や脳血管疾患である脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)は、日本人の死亡原因の中でも上位を占める病気です。

 

高血圧の基準値も知り、血圧の変動を確認しよう

日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2019」によると、高血圧基準値は収縮期血圧140mmHg以上、拡張期血圧90mmHg以上となっています。※診察室血圧値の場合

 

血圧の測定は病院だけでなく、家庭でも家庭血圧計で測定ができます。

家庭血圧は診察室血圧値の基準値よりも低めとなっており、高血圧基準値は収縮期血圧135mmHg以上、拡張期血圧85mmHg以上が基準となっているようです。

 

高齢者の血圧測定の特徴として、血圧動揺性が大きいことから病院(診察室)で測定した血圧と家庭血圧が異なって測定されてしまう「白衣高血圧」「仮面高血圧」があります。

そのため、日頃から家庭でも血圧の数値を記録し、できれば朝・昼・夜の決まった時間に複数回測定し、血圧の変動を確認しましょう。

 

血圧が高いと分かったら、必ず病院を受診しましょう。

初期は自覚症状が少なく進行に気が付きにくいですが、早めに受診することで大きな病気の早期発見に繋がることもあります。

 

血圧を下げる薬(降圧薬)を服用するといった、適切な高血圧治療を受けるようにしましょう。

 

 

高齢者の高血圧の対策は?日常生活において血圧上昇を防ぐポイント

高血圧の数値

年齢を重ねることによる血管の老化は免れません。

しかし、以下のような生活習慣に気を付けることで血圧の上昇を抑えることができます。

  • ・減塩を心がけ、塩分、飽和脂肪酸(肉類、バターなど)を控える
  • ・食事は野菜、果物、魚をバランスよく食べ、カリウムやカルシウムを積極的に摂取する
  • ・体重管理を心がけ、肥満や糖尿病にならないようにする
  • ・ウォーキングなどの有酸素運動を1日30分以上行う
  • ・過度な飲酒は控え、たばこは禁煙する
  • ・ストレスや睡眠不足を避ける
  • ・便秘にならないように注意する
  • ・夏は特に意識して水分補給をし、脱水症状を防ぐ
  • ・冬のトイレやお風呂などでの急激な温度変化に注意する

 

これらの高血圧の対策は、血圧の上昇だけではなく生活習慣病などの他の病気になるリスクを下げることにも繋がりますよ。

 

加齢によるものだからと諦めずに、積極的に体を動かしたり食生活を見直したりするなど、ちょっとした生活習慣から見直して高血圧にならないように心がけましょう!

 

高齢者が気を付けたい生活習慣については、こちらのコラムで詳しくご紹介しています。

高齢者も運動をした方が良い理由は?簡単にできる運動をご紹介!

高齢者にこそ水分補給が重要な理由は?周囲のサポートで脱水症状を防ごう

 

 

高齢者の高血圧は血管の老化が主な原因!生活習慣を見直し対策を

高齢者の高血圧は、血管の老化が主な原因です。

血管の老化による動脈硬化で血液が流れにくくなり、心臓はより強い力で血液を押しださなくてはいけなくなるため、収縮期血圧(最高血圧)が上がりやすくなります。

 

高血圧は血管や心臓に大きな負担がかかり、心臓の血管で血流トラブルが起これば心臓疾患に、脳の血管でトラブルが起これば脳卒中などの合併症を引き起こしてしまう可能性も。

 

高齢者の高血圧は命にかかわる重大な病気の原因となってしまうため、日頃から血圧を測定し、血圧が高くなった場合は早めに病院で受診し、高血圧の治療を受けましょう。

普段から体を動かしたり食生活に気を付けたりするなど、生活習慣から見直して高血圧にならないように注意しましょう。

 

私たちライフピア八瀬大原Ⅰ番館は安心の看護・介護体制でご入居者様を24時間サポートする、介護付き有料老人ホームです。

ご見学も随時受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

 

この記事を監修した人

佐藤 晋策

佐藤 晋策 (ライフピア八瀬大原Ⅰ番館 現場責任者)
京都大原記念病院グループに介護職として入職。デイサービスで現場介護スタッフ、相談員などとして約7年間、現場業務に従事。
事務職 転身後、ライフピア八瀬大原Ⅰ番館の現場責任者に就任し、現在に至る。