ブログ

HOME > ブログ > コラム > 介護の定義とはどんなこと?

介護の定義とはどんなこと?

コラム

こんにちは、ライフピア八瀬Ⅰ番館です!

今回は「介護の定義」についてご紹介します。

「介護」という言葉自体は一般的に広く知られており、あえて説明をしないこともしばしば。
ですが、実際に介護の細かなことまで説明できる人はそう多くありません。

「要介護度」「要支援」などの介護に関する単語の認知度が上がるにつれて「介護」そのもののイメージがかえって掴みにくくなった、と感じることはありませんか?

介護、というものを改めて定義づけすることで、介護の在り方や心がけを見つめなおしてみましょう。
 
 

介護は高齢や心身の障害により、自立困難な人を「手助けする」こと

「介護」という言葉は、1963年の老人福祉法で使用されて以降、急速に世間一般に広まったことや近年の高齢化社会を受け、高齢者介護に注目が集まっています。

しかし、本来の「介護」は高齢者のみならず、病気やケガの療養中の人・障害を持つ人などが対象です。

「介護」では食事や排泄、寝起きといった本人の動作の補助から、炊事・掃除などの身の回りの世話全般にわたり、被介護者(介護を受ける人)の障害や認知度に応じてケアを行うのが一般的です。

生活全般に対してケアを行うものの、同じ障害部位でもできることには差があり、その人がやりたいこと、やれないこと、やってほしいこと、やらないでほしいことには個人差があります。

個人差を個性と捉えたうえで、ご本人に必要なサポートを見極め、自立に向けた援助もしくは症状の進行を抑えるのが「介護の定義」といえます。
 
 

介護の3原則を知ろう

介護者は介護を続けると「無難にこなすこと」自体に目が行きがちです。
もちろん介護を円滑にこなすことも大切ですが、相手は感情のある人間です。
介護を行う上で介護者が意識すべき「介護の3原則」を覚えておきましょう。
 

1)自己決定権の尊重

特に家庭での介護において、介護者は介護以外にも仕事や自分が支えている家族が存在し、その両立に意識が行くあまり被介護者の気持ちをないがしろにするケースが見られます。
もちろん、決まった時間にご飯を食べ、決まったサイクルで入浴するといった行動ができれば双方に負担が軽くなり理想的ではありますが、「今ご飯を食べたくない」「お風呂に入るには調子が良くない」など本人の気持ちを優先してもさほど大きな問題にならないこともあります。

また、介護をきっかけとして同居を始めたり老人ホームへ入居したりという「環境の変化」がストレスとなりワガママ(にみえる)主張をすることもあります。

全て介護者・被介護者のどちらかの意志を通すのではなく、なぜその主張をしたかを推察しながら臨機応変に対応することが双方の信頼関係を築くきっかけになります。
 

2)継続性の尊重

認知症を持っている人は、複雑な環境の変化に対応しづらいのが特徴です。
デイサービスや家族の介護を組み合わせること自体は適度な刺激を受け、認知症の進行を抑えることにもつながりますが、サービス提供事業者そのものやなるべくご本人に合った環境を早めに見つけ、その環境を長期間継続することが大切です。
 

3)残存能力の活用

マヒの範囲が大きい方の介護をするとき、介護者が食事や入浴の介助などをすべて代わりにやってしまった方が早いこともあります。
しかし、指先や手先は動く・半身マヒで健常な側は不安が少ない・介助があれば歩行が出来るといったケースではなるべくご本人の能力を活かしながら介護を行うことが大切です。
ご本人も自分の能力を自覚し、工夫して生活することでマヒや認知症の進行を抑制する効果が期待できます。
 
 

介護の3原則には「介護予防」と「外部との連携」が不可欠

被介護者の尊厳となるべく自立できる環境を保ち、介護者も安心して生活するために介護者は2つのフォローを意識することが大切です。
 

1)介護予防

なるべく自分で日常の動作を行うように努め、要介護度をあげないように配慮します。
※一度要介護状態になると、再度自立状態まで回復するためには時間や本人の強い意志が必要になります。介護が必要になる前に、できるだけ自立に向けてサポートすることが大切です。
 

2)外部との連携

地域包括支援センターや役所の介護保険課など困ったときの相談窓口や、同様の症例で介護をしている人たちが意見交換できる「ワークショップ」などのコミュニティを持ちます。
※要介護度が高ければ介護者(介護を行う人)の心身の負担も多くなり、人によって「介護」は長期に渡る取り組みとなります。

家族が介護をするとき、複数の家族がいるのであれば一人に負担を強いることのないように分担し、支え合っていくことが介護の大前提です。

そのうえで適切に老人ホームや自治体などの手助けを得るor助けを借りる、過度に介護者・被介護者のストレスを感じないように気を付けることも介護においては重要なポイントになります。
 
 

介護は自立支援を前提とし、その人の個性に合わせてカスタマイズする

介護中は老人ホーム内や自宅内などの小さなコミュニティ内で生活することが多く、自分の介護が正しいのか不安になりがちです。

しかし、「誰にでも正しい介護」は実は存在せず、被介護者の性格・障害の程度などにより介護の内容は変わる、ということを知っていれば、過度な不安を感じることなく介護を続けられます。
 
目の前の被介護者と常に向き合い、できるだけ「自立支援」を行うことが介護の本質、といえるでしょう。