老人ホームは外泊や外出ができる?注意点や職員の付き添いについても
こんにちは、介護付有料老人ホーム ライフピア八瀬大原Ⅰ番館です!
老人ホームに入居していても、たまには気分転換に外出したいということもありますよね。
また、家族と過ごすために外泊したいという方もいらっしゃると思います。
今回は、老人ホームに入居中の方の外泊や外出についてのお話です。
外泊や外出は自由にできるのか、外泊や外出ができないケース、注意点、職員の付き添いは可能か、コロナ禍での対応ついてお話していきますね。
老人ホームは外泊や外出はできる?
ほとんどの老人ホームでは、ご利用者の外泊も外出も認められています。
老人ホームに入居中でも、趣味の旅行や買い物に行ったり、週末は自宅に戻って家族で過ごしたりする方もいらっしゃいます。
リフレッシュにもなるので、大いに楽しんでいただきたいですね。
ただし、外泊・外出を認めている老人ホームは多いものの、少なからず制限はあるため完全に自由ではない、ということを押さえておいてください。
多くの場合、事前に届け出を出して施設を出る日時や場所、連絡先、施設に戻る日時などを連絡しておく必要があります。
また、門限を設けている施設も多く、外出の場合は間に合うように戻る必要があります。
わたしたちライフピア八瀬大原Ⅰ番館では、外出時はフロントに申し出ていただいています。
お気軽にご相談ください。
介護付有料老人ホーム「ライフピアでの暮らし」もご参考くださいね。
サービス付き高齢者向け住宅のように「高齢者の住居」という位置付けの施設は外泊・外出が自由に認められていることも多いようです。
サービス付き高齢者向け住宅については「有料老人ホームとサ高住(サービス付き高齢者住宅)の違いは?」で詳しくご紹介しています。
老人ホームで外泊や外出ができないケース
外泊や外出ができるかどうかは、施設のルールやご利用者の状態によっても異なります。
外泊や外出には家族等の付き添いが必要なことがほとんどで、付き添う人がいない場合は外泊が認められない場合があります。
また、自立しているご利用者は外泊や外出がしやすいですが、要介護度が上がるにつれて難しくなる場合も。
認知症がある場合は、外出や外泊など生活スタイルが変わるとストレスになることもあるため、許可が下りない可能性もあります。
長期にわたる外泊の場合も施設によっては認められないことがあるため、事前に相談しておきましょう。
老人ホームから外泊や外出をするときの注意点とは?
実際に外泊や外出をするときに気をつけたいところはどのようなことでしょうか?
外泊や外出をする際にトラブルになりやすい注意点について見ていきましょう。
どんな介護食が必要か確認しておく
外泊や外出の際の食事では、普段ホームでどのような形態のものを食べているかを確認しておくことが大切。
きざみ食やソフト食、ミキサー食など、特別な配慮が必要になる場合は特に注意が必要です。
旅行などの場合、食事の形態は細かく注文できないことも多いので、普段の食事に近い形態のレトルトの介護食を準備するという方法もあります。
常備薬がある場合は忘れずに携帯しましょう。
移動手段を決めておく
外泊や外出の際には事前に移動手段を決めておくことが大切です。
電車やバスなどの公共交通機関を使っても良いのですが、家族の方が送迎したり介護タクシーを利用するほうがスムーズに移動できるでしょう。
介護タクシーでは介護関連の資格を持った運転手が運転してくれるため、公共交通機関よりも安全で快適に移動することができます。
介護タクシーは事前申請が必要な場合が多く、予約が多ければ希望の時間に利用できないこともあるため、早めに申請しておきましょう。
また、介護タクシーの利用料は介護保険の対象外となることもあります。
保険を適用できるタクシーを手配してもらえるか施設に相談してみましょう。
施設での生活スケジュールや近くの医療機関を確認しておく
老人ホームでは、食事や就寝の時間などが規則的に行われています。
普段の生活スケジュールを確認しておき、大幅にずれることの無いようにしておくと、心身の負担がぐっと減ります。
出先で急に具合が悪くなった場合などに備えて、かかれる医療機関をあらかじめ調べておくとご利用者本人も付き添いの方も安心です。
外泊分の費用が減額されることは少ない
老人ホームで提供される食事を辞退した場合、食費は免除されることが多いですが、月々にかかる家賃などの管理費が減額されることはほとんど無いようです。
まれに、事前に申請しておけば割引される施設もあるようなので、施設ごとに確認が必要になります。
長期間の外泊は、費用の面からも認めない、もしくは月ごとに日数制限を設けていることがあります。
以下の施設では、月ごとの介護報酬を1日の利用料滞在日数で計算するので、長期の外泊になると給付額が減ってしまうことから長期の外泊を認めていないケースもあります。
- ・特別養護老人ホーム
- ・介護老人保健施設
- ・介護付有料老人ホーム
また、長期の入院などで施設を空ける場合でも、管理費や家賃が発生します。
退去処分になることは無いようですが、退院後も特別な医療措置が必要な場合など、その施設で対応が難しくなるときは、退居しなければなりません。
外泊・外出時に職員の付き添いは可能?
家族との外出や外泊の場合でも、普段お世話し慣れていない人には不安なこともあり、職員の付き添いはあるのか気になる方もいらっしゃると思います。
外泊時と外出時に分けて、職員の付き添いの有無についてお話します。
外泊時は職員の付き添いは無いので付き添い出来る人を探す
外泊時は職員の付き添いはありません。
家族に付き添いをお願いできない場合は、外泊付き添いが可能なヘルパーなどをお願いする必要があります。
家族が付き添い可能な場合も、外泊先での介護ケアに不安があるときはヘルパーに同行してもらうのも良いでしょう。
ご利用者にとっても付き添いの家族にとっても安心です。
外出時には職員の付き添いもあるが、制限される可能性が高い
外出時状況によっては職員が付き添う事もありますが、制限される可能性も高いです。
理由としては、老人ホームの人員体制にあります。
ご利用者一人の外出に職員が一人付いてしまうと、施設に残っている職員が減ってしまい、十分な介護サービスを提供できなくなります。
そのため職員を別に確保する必要があるので、「今から散歩に出かけたい」と急に申し出られても対応できないことがあります。
もちろん、ご家族など職員以外が付き添いできる場合は、職員に付き添いをお願いするよりも外出しやすくなります。
また施設によっては有料で職員が付き添いを行うこともあるようです。
施設によってできる対応はさまざまですので、外出をする場合は、早いうちに相談すると良いでしょう。
コロナ禍での外泊や外出の対応は?
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、多くの老人ホームで外泊や外出を一時的に禁止するなどの制限が設けられています。
もし外泊や外出をする際は「三つの密」を回避することを心がけ、人と人との距離を確保したり、必要に応じてマスクを着用し、うがい手洗いを徹底するなどの感染対策を行いましょう。
ライフピア八瀬Ⅰ番館では2022年3月31日現在、新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、私用での外泊や外出は原則禁止としています。
ただし、外部の医療機関を受診する場合や金融機関を利用する場合など、必要最低限の外出は可能です。
ちなみに、ご家族の方などの面会は、ご自宅と施設をつなぐ「リモート面会」と館内指定の場所での対面面会(パーテーション越し)を実施しています。
京都府外からお越しの場合は過去2週間の体調や行動履歴、ワクチン接種状況などをお伺いしたうえで面会の可否を判断いたします。
詳細や最新情報については、ライフピアからのお知らせをご覧ください。
※こちらは2022年3月31日時点での対応であり、新型コロナウイルスへの対策方針は情勢を考慮しながら随時見直ししております。
今後も急きょ変更する場合がありますので予めご了承ください。
老人ホームでも外泊・外出は可能!制限や状況に応じた規制もあるため確認を
老人ホームでは、基本的に外泊も外出も認められています。
ただし、付き添いが必要であったり、要介護度によっては許可が下りなかったりするなど制限もあります。
外泊や外出をする際は、どんな介護食が必要か、移動手段はどうするか、施設での生活スケジュールや出先でかかれる医療機関の有無などを事前に確認しておきましょう。
なるべく負担をかけないよう心身ともにケアをすることが大切です。
付き添い体制については施設によってさまざまですので、外泊や外出を予定している場合には、早い段階で相談すると良いでしょう。
ご利用者の体の負担を減らすためにも、外泊・外出時もできるだけ普段の生活リズムを崩さないように過ごせるよう心がけましょう!
ライフピア八瀬大原Ⅰ番館のコラムでは、高齢者の安心な暮らしや住まいに役立つお役立ち情報を随時発信しております。
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この記事を監修した人
- 佐藤 晋策 (ライフピア八瀬大原Ⅰ番館 現場責任者)
- 京都大原記念病院グループに介護職として入職。デイサービスで現場介護スタッフ、相談員などとして約7年間、現場業務に従事。
事務職 転身後、ライフピア八瀬大原Ⅰ番館の現場責任者に就任し、現在に至る。