ブログ

HOME > ブログ > コラム > 高齢者の肺炎はこう防ぐ!見分け方や対策を知って予防しよう

高齢者の肺炎はこう防ぐ!見分け方や対策を知って予防しよう

コラム

こんにちは、介護付有料老人ホーム ライフピア八瀬大原Ⅰ番館です

肺炎は日本人の死因の第3位とされる、身近でありながら軽視できない病気であることをご存知でしょうか。
特に高齢者の肺炎は気づきにくいうえに重症化しやすいので注意が必要です。

今回は知っておきたい高齢者の肺炎についてのお話。
高齢者が肺炎に注意するべき理由や肺炎の症状の見分け方、高齢者が肺炎にならないための予防法などをご紹介します。

風邪をひいた男性

 

高齢者の肺炎が危険なわけとは

平成28年の厚生労働省人口動態統計によると、肺炎は日本人の死因の第3位に入ります。
しかも、肺炎で死亡した人の90%以上は高齢者で、年間12万人の高齢者が肺炎で死亡していると言われています。

体力のある若者であれば、治療により回復できる身近な病気である半面、高齢者にとって肺炎は死につながる恐れのある病気なのです。
高齢者は内臓機能や免疫力が低下しているために肺炎にかかりやすくなっています。
さらに高齢者の肺炎は熱や咳といった典型的な症状が出づらい、または持病の影響で常時似た症状が出るために気づきにくい上に進行が早く、発見が遅れて気づいたときには重症化しがちなのです。

特に腎不全や肝機能障害、糖尿病を患っていたり心臓や呼吸器に持病があると、肺炎にかかりやすく症状も重くなってしまう傾向にあります。

 

高齢者に多くみられる誤えん性肺炎とは?

肺炎とは、細菌やウイルスに感染することで発症する病気です。
通常の感染症と同じような感染経路の他に、高齢者の肺炎の原因の中の一つとして「誤えん性肺炎」があります。

高齢者は食べ物を飲み込む力が衰えて上手に飲み込むことができなくなり、ごくんと飲み込んだ時に食べ物の一部や唾、痰などが食道ではなく気管に入ってしまうことがあります。
その際に病原菌も一緒に入り込むことで肺炎を発症してしまうのです。

人は気管へ異物が入ってくると反射的に咳をしてそれを取り除こうとするのが、加齢により脳の働きやのどの機能が低下するとこの力も弱まってしまいます。

高齢者の肺炎の原因の70%は誤えん性肺炎だと言われるほど起こりやすいものなのです。

症状や治療法は通常の肺炎と同じですが、誤えん性肺炎は「誤えんしやすい」という状態を解決しないと何度も繰り返してしまう可能性があります。
脳出血や脳梗塞などにより脳の働きが低下している方にも起こりやすいので注意しましょう。

 

高齢者の肺炎はここで見分ける

高齢者の肺炎は高熱や咳などの症状が出にくいため、ただの風邪や体調不良と見分けにくいです。
下記のような症状が続く場合は肺炎を疑ってみましょう。

・いつもより元気がない
・いつもより口数が少ない
・食欲がない
・全身がだるい
・微熱や少量の痰がある
・食事の後に急に苦しくなる(誤えん性肺炎)

家族や介護者などいつも一緒にいる方が「いつも何か違う」という様子に気づいてあげることが大切です。

 

肺炎を起こさないために高齢者ができる予防&対策

肺炎は病原体に感染して発症する感染症です。
感染症の対策にはこまめなうがい手洗いが欠かせません。

肺炎球菌ワクチンやインフルエンザワクチンの接種を受ける、規則正しい生活や適度な運動で免疫力を上げることも大切です。

また、誤えん性肺炎では外部からの病原体だけでなく、寝たきり状態による口腔内の嫌気性菌に感染してしまうことも珍しくありません。
誤えん性肺炎の予防のためにはこまめなうがいや丁寧な歯磨きで口の中を清潔に保ち、歯科衛生士などから定期的な口腔ケアを受けるようにしましょう。

誤えんを減らすために嚥下訓練(えんげくんれん=食べ物をしっかり飲み込むためのトレーニング)を行うのもおすすめです。

 

まとめ

日本人の死因第3位の肺炎。
高齢者の肺炎は高熱や咳といった典型的な症状があまり出ないわりに進行が早いのが特徴です。
また、肺炎の症状に似た反応が常に出ているために、見逃してしまうこともあります。
そのため肺炎に気づきにくく、気づいたときには重症化している恐れがあります。

明らかな熱や咳がなくても、いつもより元気がない、食欲がないなど「いつもと何か違う」様子が続くようであれば肺炎を疑ってみましょう。

また、食べ物を飲み込む力が衰えている高齢者は「誤えん性肺炎」も起こしやすいので注意が必要です。

うがい手洗い、ワクチン接種などで肺炎への感染を予防するのと同時に、規則正しい生活や適度な運動で体力や免疫力を上げ、肺炎にかかりにくい健康な体づくりに取り組みましょう。

 

この記事を監修した人

川勝 久美子

川勝 久美子 ( ライフピア八瀬大原Ⅰ番館 看護師 )
京都大原記念病院で10年間以上勤務後、訪問看護での在宅看護を経て現在に至る。