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老人ホームの見学のポイントは?家族で見学する必要性や注意点も

コラム

こんにちは、介護付き有料老人ホーム「ライフピア八瀬大原Ⅰ番館」です!

 

老人ホームに初めてご家族が入居するときには、できるだけ希望する施設を見学することがおすすめです。

その理由とは何なのか?

 

今回は老人ホームの見学の必要性や見学時のポイント、注意点などについてお話しします。

老人ホーム見学

 

 

なぜ老人ホームを見学したほうが良いの?

高齢化社会の到来により、老人ホームの入居希望者の急増が注目されています。

なかなか空きもなく、入居するのにも順番待ち、という声をよく耳にするようにもなりました。

 

そんな中、老人ホームにせっかく順番待ちで入居したり、たまたま理想のホームに空きがでて入居できたにもかかわらず、クレームが後を絶たないといいます。

これは「入居施設とのミスマッチ」が原因であると考えられています。

 

たとえば、人見知りの利用者に対し、レクリエーションの多い施設へ入居した場合はストレスになります。

逆に、社交的だった人や、認知症など既往症の影響でコミュニケーションが必要な人が、共有スペースではなく個室に滞在するような施設も、やはり適切とはいえないでしょう。

 

また、介護は必要であるものの、ある程度自由に生活したい。

だけどいざ入ってみると、散歩や近場への買い物など外出する時には必ず届け出しなければいけない、といった「自由のなさ」へのクレームもあります。

 

もちろん施設を紹介した人には、地域の施設を理解しようと様々な研修を受けている人も多くいます。

 

とはいえ、入居希望者や施設数が年々増えている状況では、利用者個別の問題とそれに合った施設をすべて理解し、マッチさせることは困難です。

(逆にそこを全て理解してくれるような人がいらっしゃれば、その縁は大切にしたいですね。)

 

また、入院から有料老人ホームなどの施設への入居が必要となる場合には、迅速な対応を求められることも。

結果として基本料金の条件が合っているかどうか、といった最低限の条件からホームを選ぶことも少なくないようです。

 

もし、条件が合っているけれども「ここがちょっと気になる…」という点があるのでしたら、一度ご家族と入居予定者のみなさまで見学し「実際に肌で感じてみる」のが、理想的です。

 

 

老人ホームを見学する時のチェックポイント

実際に老人ホームを見学する際のチェックポイントをご紹介します。

 

施設の管理や清掃はきちんと行われているか

施設の管理が行き届いているかどうかは、利用者さまが安全に暮らせるかどうかを判断する基準になります。

 

管理や清掃がきちんと行われていない老人ホームは、介護や医療、食事など、提供する他のサービスもずさんになってしまっている可能性があります。

 

他のご利用者の様子はどうか

実際に入居した後の暮らしをイメージするために、他のご利用者の様子を見てみるのも大切なポイントです。

 

他のご利用者がいきいきと楽しそうに暮らしていれば、ご自身もそのように生活できるイメージが湧いてくるでしょう。

スタッフのケアが行き届いている施設では、ご利用者の髪型や服装が整っている傾向もあります。

 

入居者同士の関係性が良好かどうかも観察してみましょう。

 

施設の入居率が少なすぎないか

入居率が50%を切っている老人ホームは、なぜそんなに入居率が低いのか必ず確認しましょう。

 

納得できる理由なら問題ないかもしれませんが、入居率が低いなりの理由があるのかもしれません。

よく精査するようにしましょう。

 

スタッフの態度や介護技術はどうか

施設のスタッフの表情や、すれ違った時に挨拶や服装がきちんとしているか、介護の技術は高いかなど、スタッフの様子も確認しておきましょう。

 

スタッフが忙しくて慌ただしかったり、ぐったりしていたり、だらしない服装をしていたりする施設は、満足なサービスを提供できているとは言いにくいです。

入居者への対応をゆったりとしたペースで行えているか、笑顔があるなどを観察してみましょう。

 

家族が通いやすい立地かどうか

老人ホームが家族の通いやすい場所にあるかどうかも検討しましょう。

最寄り駅から施設までのアクセスや、駐車場の利用についてなども見学時に確認しておくのがおすすめです。

 

また、自立した生活が可能な方が暮らすのであれば、スーパーやコンビニなど周辺の施設もチェックしておきましょう。

安全に散策できる公園があるかどうかなど、周辺の環境もポイントになります。

 

 

老人ホーム見学のコツや注意点

老人ホーム

老人ホームを見学する前や後についてもポイントをお伝えします。

事前に予約する際の時間帯の希望や、見学後に解決しておくべき項目などをチェックしましょう。

 

おすすめの時間帯は「昼食時」「レクリエーション時」

せっかく老人ホームを見学するなら、施設でのコミュニケーションの全体像が想像できる時間帯に行くのがおすすめです。

施設の方針や既存利用者の体調などにもよりますが、できるなら「昼食時」と「レクリエーション時」を見学させてもらうのが良いでしょう。

 

とくに昼食時に、他の利用者と団らんができたり、施設の運営スタッフが見守りをしているようであれば、個々人の体調や性格を把握してくれる可能性が高いと思われます。

このような施設は万が一何らかの体調不良などが起きても安心です。

 

ただし、昼食時だけでなく、レクリエーションにおいても、本人が求めていないコミュニケーションを強要することは適切とはいえません。

団体生活において、一定の協調性は必要ですが、その団体生活が利用者へ余計なストレスを与えていないかもチェックすることが大切です。

 

そして、これらは誰かに聞いて分かるものでも、調べて分かるものでもありません。

実際に施設を訪問して、直接見なければわからないことですね。

 

料金体系も詳細までシミュレーションを

見学が終わったら、追加料金などのシミュレーションも詳細に行い、疑問に思った点は全て解消してから申し込むようにしましょう。

 

入居後クレームのもう一つの大きな要因が「料金体系のミスマッチ」です。

実際に見て「良いな!」と思ったサービス内容が、場合によっては「オプション」、すなわち追加料金が発生するものかもしれません。

 

基本料金は比較的抑えめであったものの、追加料金の多い施設は、利用者・ご家族の双方にとって負担の多いものです。

基本料金の中でどこまでフォローしてくれるか、シミュレーションを行うと良いでしょう。

 

追加料金が発生すること自体は決して悪いことではありませんが、実際に利用を始めてから「そんなことは聞いていない!」ということになっては大変です。

納得して過ごせるように気になったことはしっかりと確認をしましょう。

 

本人が過ごしやすい施設かどうかを見極めよう

老人ホームの見学時に特に意識しておきたいのが、その施設で利用する方が快適に暮らせるかどうかということ。

支えていくご家族が納得したうえで、「利用者本人が安心して暮らせる施設」に申込むのが理想です。

 

老人ホームは施設によって特徴もさまざま。

その特徴が利用者さまのライフスタイルや性格に合っているか、大きなストレスになりそうな部分がないかなどをよく確認しておくことが大切です。

 

見学をして入居したい老人ホームが見つかったら、入居手続きの流れを確認しましょう。

老人ホームの入居までの流れについては「老人ホームの入居までの流れを解説!入居手続きの際の注意ポイント」をご覧ください。

 

 

老人ホームの見学のポイントを知って納得できる老人ホーム探しを!

せっかく老人ホームに入居した場合でも、利用者と老人ホームの間でミスマッチが増えています。

理由のひとつは実際の老人ホームの雰囲気や状況を知らないまま、料金体系などだけで入居を決めているからだと思われます。

 

ミスマッチが起きるリスクを減らすためにも、利用者本人だけでなく家族も一緒に見学に行って、施設を見極めることが大切です。

施設が清潔に保たれているか、他のご入居者の様子はどうか、入居率やスタッフの態度、地域との連携はどうなっているかなど、ポイントをおさえてチェックしてみましょう。

 

見学の際は、昼食時やレクリエーションの時間帯に行って実際の入居イメージをつかむのがおすすめです。

料金体系についても質問し、金額面の不安も早い段階で取り除いておきましょう。

 

上手に老人ホームを見学して、利用者本人が過ごしやすい施設を選びましょう!

 

ライフピア八瀬大原Ⅰ番館のコラムでは、高齢者の安心な暮らしや住まいに役立つお役立ち情報を随時発信しております。

お悩みや疑問があれば、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

この記事を監修した人

佐藤 晋策

佐藤 晋策 (ライフピア八瀬大原Ⅰ番館 現場責任者)
京都大原記念病院グループに介護職として入職。デイサービスで現場介護スタッフ、相談員などとして約7年間、現場業務に従事。
事務職 転身後、ライフピア八瀬大原Ⅰ番館の現場責任者に就任し、現在に至る。
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