老人ホームへ家族が面会に行く頻度は?メリットや注意点もご紹介
こんにちは。介護付き有料老人ホーム「ライフピア八瀬大原Ⅰ番館」です!
今回は老人ホームへのご家族の面会についてのお話です。
入居当初は今までの家庭での生活と違い、入居者さまご本人も、寂しかったり不安な日々を過ごすことも少なくありません。
そんな入居者さまと面会するメリットや平均的な頻度についてご紹介します。
老人ホームへの面会の頻度は週に1~2回!理想は月1回以上
高齢者向けの住宅・不動産情報ポータルサイトを運営する「LIFULL介護」が行ったアンケートによると、現在有料介護付き老人ホームに入居している家族に会いに行く頻度は以下の通りとなっています。
- ・週に1~2回:31%
- ・月に1回:28%
- ・2週に1回:22%
- ・週に3~4回:5%
- ・2~3カ月に1回:9%
- ・半年に1回:2%
- ・それ以下:3%
この結果を鑑みると月に1回以上面会を行う人は全体の約8割強となる一方で、あまり面会に来られず、施設側へ任せっきりの人も1割以上いることになります。
参考サイト:【入居者に聞いた】家族が老人ホームに入居、月に何回会いに行きますか?|LIFULL介護(旧HOME’S介護)
面会の頻度の理想は、月に1回以上と言われています。
ほとんどの入居者さまは今までとは違う生活に戸惑うため、入居からしばらくは寂しさを感じることとなります。
また、入居者さま同士やスタッフとの人間関係の構築といったストレスを感じる機会も増えることとなります。
そのため、入居からしばらくは最低月1回以上、できれば休みの都度顔を見せていただくことで、入居者さまの不安を取り除くことが理想です。
もちろん先ほどのアンケートでは一日おきに週3~4回来ていただく方もいらっしゃいます。
日中は仕事をしているので介護ができないがやはり施設に任せきりではなく、二人三脚で介護をしたい、という気持ちの表れかと思われます。
老人ホームへの面会のメリット
老人ホームや介護施設へ定期的に面会に行くメリットとは何でしょうか。
大きなメリットとして、入居者さまが施設外との関わりを持つことでよりイキイキと生活ができたり、入居者さまが抱える病状や心情にいち早く気付けることなどが挙げられます。
施設外の社会との関わりを持つきっかけになる
定期的に面会をするメリットのひとつは、「施設外との社会との関わりを持つきっかけになる」ということです。
入居者さまの日常は、要介護度が低く外出可能な方以外は、ほぼ施設内で過ごします。
もちろん自由時間のテレビ視聴や新聞、読書や施設が実施するレクレーションなどを通して社会に触れることは可能です。
しかし、もっと身近なお孫さんの成長や、家族の生活ぶりを知ることでイキイキと生活にハリが出るようになります。
入居者さま同士の交流とは違った社会参加の場となる「家族の面会」は、入居者さまの活力になるのです。
定期的に面会することで症状の進行を遅らせることが期待できる
定期的に面会すると、毎日会っているスタッフとは違った目線で入居者さまを見ることができ、今までと違った症状の発見や、気持ちの変化に気づくことが多くあります。
定期的に面会し、担当スタッフとも連携をとり、入居者さまの症状をご家族自身でも確認することは、症状の進行を遅らせられるかもしれないのです。
もしかすると、入居者さまが何か不安や不満を抱えているかもしれません。
その不安や不満が募り溜まっていってしまうと、病状の進行やうつ状態の発症につながることもあり得ます。
入居者さまを心身ともに快適な環境へ近づけることは、入居者さまにとってもご家族にとっても大切なことです。
老人ホームの面会の注意点
面会をする際には、気を付けるべき注意点もあります。
面会に来られるご家族の方も、入居者さまも、みんなが快適に面会できるよう、頻度や持ち物などを調整してみてくださいね。
面会は無理のない頻度で
先ほど、面会頻度が多い方は一日おきに週3~4回来られるとご紹介しました。
とはいえ、入居時にいきなり「一日おきに必ず行く」と決めてしまうと、今度は面会がご家族のストレスになりかねませんので、自分たちの無理のない頻度を見定めましょう。
また、ご家族が複数いる場合は、メインの窓口となる方を決めたうえで、その方以外のご家族と分担して定期訪問するようにするのがおすすめです。
特定のご家族だけが負担を感じることも少なくなります。
入居者さまの症状とも相談しましょう!
認知症を伴っているケースでは、入居者さまの混乱を招く可能性があることから最初の数日~数週間は面会をご遠慮いただくこともあります。
この場合はスタッフに「○日に1回程度訪問したいが問題ないか」と尋ねておくとよいでしょう。
毎日の訪問は難しくても、週末や月に1~2回の訪問はとても大切です。
入居者さまへの食べ物の手土産は事前に確認を
入居者さまの身体の状態によっては、食事内容に制限があることもあります。
お菓子など、食べ物をお土産に持ってこられる場合は、事前にスタッフに確認していただくほうがいいでしょう。
老人ホームによっては、食中毒などを防ぐため、食べ物の持ち込みを禁止している施設もあります。
持ち込む手土産については、過去のコラム「高齢者施設に入居中の方へ、プレゼントでオススメしたいもの」で詳しくご紹介しています。
食べものについてだけではなく、小物をプレゼントする際のおすすめも解説しているので参考にしてくださいね。
スタッフへの差し入れは不要!
面会の際、施設のスタッフに差し入れを渡す必要はありません。
差し入れのお菓子などが社会通念上「賄賂」と捉えられてしまうこともあり、施設が差し入れをお断りしていることも多いです。
差し入れを準備していただける気持ちはありがたいのですが、「ありがとう」と言葉で伝えていただくのが一番です。
老人ホームへの面会はメリットたくさん!無理のない頻度で定期的に
アンケート調査によると、老人ホームに入居者さまがいるご家族のうち、全体の約8割が月に1回以上面会されています。
とはいえ、ご家庭によってお仕事や家事の時間もあります。
回数が少ないとしても、無理のない範囲で定期的に訪問するのが理想です。
面会のメリットは、入居者さまの施設内の社会とは別な社会参加のきっかけになることや、ご家族だからこそ気づける状態の変化もあることなど。
顔を見て状況確認していただくことが大切です。
入居者さまの症状によっては面会に制限を設けることもあります。
手土産のお菓子などについても、食事制限をしている場合もあるので、施設にも確認してみましょう。
ライフピア八瀬大原Ⅰ番館では午前7時から午後8時に面会が可能です。
仕事の帰りに15分~20分でも、ご入居者さまのお顔を見に来ていただくのも大歓迎です。
もちろん年中無休ですので、お正月・夏休み・大晦日でも、ご家族もご一緒に、ご遠慮なくお越しください。
※【追記】新型コロナウイルス対策としての面会の制限について
ライフピア八瀬大原Ⅰ番館では、全ての施設において、ご家族、保証人の方(合計2人まで)は所定の場所でご面会いただけます。
ご面会の際には事前予約、および 1回あたり15分までのご面会としていただきますようご協力をお願いします。(2020年9月4日現在)
詳しくは「【第二十二報】新型コロナウイルス対策について ※最新」をご覧ください。
この記事を監修した人
- 星野 英俊 (ライフピア八瀬大原Ⅰ番館 事務長)
- 京都大原記念病院グループに介護職として新卒入職。京都大原記念病院 現場介護スタッフ、介護老人保健施設で施設相談員(ケアマネジャー)などとして約15年間、現場業務に従事。
事務職 転身後、ライフピア八瀬大原Ⅰ番館の事務長に就任し、
現在に至る。