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高齢者の熱中症を防ぐには?症状や予防策・対処法を知っておこう

コラム

こんにちは、介護付き有料老人ホーム ライフピア八瀬大原Ⅰ番館です!

 

気温が上がる季節に注意したいのが熱中症です。

暑い時期には誰もが気を付けるべき熱中症ですが、その中でも高齢者は特に熱中症になりやすいので要注意!

 

今回は高齢者と熱中症のお話。

高齢者が熱中症になりやすい理由や気を付けるべき症状、予防策や対処法についてもご紹介します。

太陽の下で日傘をさす人

 

 

なぜ高齢者は熱中症になりやすいのか

暑い季節は誰もが熱中症に注意が必要ですが、中でも高齢者は特に熱中症になりやすいため、さらに注意が必要です。

 

総務省消防庁が発表した令和元年(5月から9月)の熱中症による救急搬送状況救急搬送状況によると、2019年5月~9月に発生した熱中症による救急搬送人員数の累計は71,317人。

そのうち65歳以上の高齢者は37,091人(52.0%)です。

 

このように熱中症で救急搬送された方の約半数が高齢者なのです。

高齢者が熱中症を起こしやすい理由としては下記のようなことが考えられます。

 

体温調整機能の低下

人間は暑い時は汗をかいたり、寒い時は震えたりして適切な体温を保っています。

高齢者は暑さやのどの渇きを感じにくくなったり、加齢による身体機能の低下から適切な体温を調節する機能が衰えてしまったりしています。

そのため、若い人より熱い外気の影響を受けやすいのです。

 

水分不足になりやすい

高齢者は一般的に水分不足になりやすいです。

熱い時期に水分不足の状態でいると熱中症の危険が大幅にアップ!

 

高齢者が水分不足になりやすいのは、筋肉量が減り体内に蓄えられる水分量が減少することが理由の一つ。

また、腎臓機能の低下により尿量が増加する、夜間のトイレなどを気にして水分摂取を控えるなどの理由があると言われています。

 

エアコンの使用を我慢してしまう

「エアコンを使うのはもったいない」と、我慢してしまう高齢者の方も多いようです。

その他にも「多少の暑さは我慢」「昔から夏は暑いもの」と、ついつい無理をしてしまう方もいらっしゃいます。

 

 

高齢者が熱中症になった場合の症状は?

次のチェックリストに挙げたような症状が見られたら熱中症を疑いましょう。

当てはまる症状はないか自分自身でもチェックしてみてください。

周りの方が気づける症状もありますので気にかけてあげてくださいね!

 

自分自身でもチェックできる症状

□顔のほてり

□めまいや立ちくらみ

□頭痛や吐き気

□筋肉痛、筋肉のけいれん

□体温が上がり皮膚が赤く乾燥する

□異常発汗、または全く汗が出ない

 

周りの方が気づける、気を付けたい症状

□呼びかけに反応しない

□真っすぐ歩けない

□自分で動けない

□自分で水分補給ができない

 

特に、呼びかけに反応しない、動けない、真っすぐ歩けないなどの状態は意識障害を引き起こしている可能性が高く、重症かもしれません。

 

高齢者がこのような状態になっている場合はすぐに救急車を呼びましょう。

 

 

高齢者の熱中症を防ぐ!気を付けたいこととは?

うちわと冷たい日本茶

高齢者は体力が衰えている方が多く、熱中症になった場合に重症化してしまう恐れがあります。

熱中症にならないための予防策を知っておきましょう。

 

■涼しい環境を整える

外だけではなく、部屋にいても熱中症の危険はあります。

エアコンや扇風機を使う、窓にすだれを付けて日差しを遮る、換気をして涼しい風を入れるなどして室内の温度を適切に保ちましょう。

 

「エアコンを使うのはもったいない」なんて我慢をしていてはダメですよ。

薄着にするなど服装を工夫して体温調節を行うのも大切です。

 

■暑い日の外出は注意を

暑い日の外出時には帽子や日傘で直射日光を避けましょう。

冷やして使う冷却スカーフや冷却シートを利用するのも良いですよ。

 

気温が高い日や、体調が優れない日には長時間の外出を控えるようにすると安心です。

 

また、外出時のマスクの着用にも注意が必要です。

気温の高い場所でマスクをしていると、心拍数や呼吸数、体感温度の上昇が考えられ、体への負担も大きくなります。

マスクは無理には着用せず、人との距離が取れる場合などは外して休憩することも大切です。

 

夏のマスク利用については、当グループが発行する広報誌和音7月号でもご紹介しています。

 

■こまめな水分摂取

高齢者は喉の乾きを感じにくいため、自分で思っている以上に水分不足になりやすいです。

意識的にこまめな水分補給を心がけましょう。

 

喉が乾いてからでは、すでに脱水症状になっている可能性も。

「朝起きたとき」「食事のとき」「入浴後」など、タイミングを決めて、十分な水分補給を習慣化しましょう。

 

また、意外と注意したいのが就寝中の熱中症です。

就寝中も汗をかいて水分が失われます。

「気温も下がっているし、室内だし、特に汗をかくようなこともしないし」と油断をして、就寝中に熱中症になってしまうという話もよく耳にします。

 

就寝中の熱中症を防ぐには、寝る前・起きた後にコップ1杯の水を飲む習慣を身に付けるのがおすすめ。

 

高齢者の水分不足とその対策についてはこちらでも詳しくご紹介しています。
高齢者にこそ水分補給が重要な理由は?周囲のサポートで脱水症状を防ごう

 

 

熱中症かも?と思った際の対処法

「熱中症かも」と思ったら、次のような対応が大切です。

 

涼しい場所に移動して体を冷やす

まずは涼しい場所へ移動して体を冷やしましょう。

外であれば、日陰の風通しの良い場所へ、部屋の中であれば、冷房の効いた部屋に移動します。

 

体を冷やすときは足の付け根や脇の下、首などの太い血管が通っている部分を冷やすと効果的です。

保冷剤などを使うのが良いですが、なければ霧吹きや濡れタオルを使って体を冷やすことができますよ!

 

水分補給は塩分も一緒に

汗をかくと、水分とともに塩分も体の外へと排出されてしまいます。

そのため、水分補給の際は塩分も一緒に摂ることが重要です。

 

スポーツドリンクや経口補水液が便利です。

 

意識がない場合はすぐに救急車を

もしも意識障害があるような場合は急いで救急車を呼びましょう。

呼びかけに対する返事が変だと感じた場合も、救急要請が必要です。

 

特に高齢者の熱中症は重症化してしまう恐れもあるため、早めの対処が大切です。

 

 

高齢者の熱中症は重症化しやすい!正しい対策で熱中症を防ごう

高齢者は体温調節機能の低下、水分不足になりやすい、暑さを我慢してしまうなどの理由から熱中症が起こりやすいので特に注意が必要です。

 

普段からエアコンや換気で室温を適切に保つようにする、こまめな水分摂取を心がけるなどをして熱中症を予防しましょう!

 

熱中症になると体がほてる、頭痛、めまい、吐き気などの症状が出て、重症の場合は意識障害を引き起こしてしまいます。

高齢者の熱中症は重症化してしまう可能性もあり、意識障害がみられる場合はすぐに救急車を呼ぶようにしましょう。

 

ライフピア八瀬Ⅰ番館では、他にも高齢者の生活をサポートするお役立ち情報を発信中です。

高齢者の健康のこと、老人ホームのことなど、悩んだ際はぜひ参考にしてみてくださいね!

 

この記事を監修した人

星野 英俊

星野 英俊 (ライフピア八瀬大原Ⅰ番館 事務長)
京都大原記念病院グループに介護職として新卒入職。京都大原記念病院 現場介護スタッフ、介護老人保健施設で施設相談員(ケアマネジャー)などとして約15年間、現場業務に従事。
事務職 転身後、ライフピア八瀬大原Ⅰ番館の事務長に就任し、
現在に至る。