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「介護付き有料老人ホーム」とは?必要な費用や施設を選ぶポイント

コラム

こんにちは、介護付き有料老人ホーム「ライフピア八瀬大原Ⅰ番館」です!

 

有料老人ホームには「住宅型」「介護付き」「健康型」の3つのタイプがあることと、それぞれの違いは以前「「有料老人ホーム」の種類は3つ!それぞれの違いや施設を選ぶ基準」で簡単にお伝えしました。

今回はその3つのタイプのうち、介護付き有料老人ホームについて詳しくお伝えします。

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「介護付き有料老人ホーム」とは介護サービスが付いた施設

「介護付き有料老人ホーム」は、その名のとおり介護等のサービスが付いた高齢者向け居住施設です。

介護サービスは有料老人ホームの職員、もしくは委託先の介護サービス事業所が提供します。

 

介護サービスの費用負担は、要介護の区分に応じて一定額です。

そのため将来的な費用の設計が立てやすく「この先、変化があっても見通しを立てて暮らしたい」という方にはメリットと言えるでしょう。

 

介護付き有料老人ホームのご入居対象

介護付き有料老人ホームには「要介護認定」を受けた人しか入居できない「介護専用型」と、要介護認定に加え「要支援認定」を受けている人も、自立している人も入居できる「混合型」があります。

 

「介護専用型」「混合型」は共に、24時間体制で介護職員が常駐します。

緊急時にも、医療機関との連携により素早い対応が可能という点もメリットと言えるでしょう。

 

おおむね60歳以上を対象年齢としている施設が多いですが、制限を設けていない施設もあるので、それぞれの施設への確認が必要な部分です。

 

 

介護付き有料老人ホームは高い?必要な費用について

「有料老人ホームは高い」そんなイメージを漠然と持たれている方は多いのではないでしょうか?

 

介護付き有料老人ホームの月額料金は、平均で見てみると約24万円(平成28年度)。

※株式会社野村総合研究所「平成28年度 高齢者向け住まい及び住まい事業者の運営実態に関する調査研究」2-2 図表:施設類型ごとにみた平均利用料金

 

「特別養護老人ホーム」と「有料老人ホーム」の違いと選び方を解説でご紹介した通り、特別養護老人ホームなどと比較した場合、確かに安いとは言えません。

 

長く生活していくうえで、費用はとても大切な事。

詳しく費用の内訳を見てみましょう。

 

有料老人ホームでかかる費用の内訳は、

  • ・入居一時金
  • ・月額利用料
  • ・食費
  • ・介護保険サービスの自己負担金
  • ・おむつ等のアメニティ費用
  • ・その他

 

このうち介護保険サービスの費用(自己負担分)は、要介護の区分に応じて一定ですが、その他の費用は施設により様々です。

 

その他にも、人員配置が手厚い場合の介護利用料(加算)などを設定している施設もあります。

設備も施設によって様々で、ジムやプール付きなどかなり充実しているところもあります。

サービス内容や設備の充実度が上がれば上がるほど、当然ながら費用も高くなります。

 

入居一時金は0円の施設もあれば、数億円の施設もあり様々です。

 

施設により大きく異なる費用。

介護付き有料老人ホームを探す際は、費用について念入りに確認が必要です。

 

 

介護付き有料老人ホームと名乗るための基準

介護付き有料老人ホームを理解する上で「特定施設入居者生活介護」という定義が重要です。

 

「特定施設入居者生活介護」とは聞きなれないかも知れませんね。

要約すると「利用者が可能な限り自立した日常生活を送ることができるよう、指定を受けた有料老人ホームなどが、食事や入浴などの日常生活上の支援や、機能訓練などをすること」です。

 

これを実践する為に、人員基準、設備基準、運営基準と様々な基準をクリアし、各都道府県知事からの指定を受けた介護施設が、初めて「介護付き有料老人ホーム」と名乗ることができるのです。

各基準は以下の通りです。

 

介護付き有料老人ホームの「人員基準」

  • ・管理者(原則専従)1名
  • ・生活支援相談員100:1(利用者100名に対して生活支援相談員1人以上)
  • ・看護介護職員3:1(利用者3名に対して看護介護職員1名以上)
  • ・機能訓練指導員(兼務可能)1名以上
  • ・介護支援専門員1名以上

 

介護支援専門員はケアマネジャー(以下、ケアマネ)という呼び方の方が一般的かも知れません。

施設のケアマネが入居者の介護サービスの計画である「ケアプラン」を立てます。

ケアプランは本人の希望や必要性と利用限度額や回数に基づいて作成されます。

 

ちなみに入居前までのケアマネに引き続きケアプランを立ててもらうことはできません。

また、施設外部のデイサービスなど介護サービスを希望する場合は、介護保険の対象外となり全額自己負担となってしまうことは押さえておくべきポイントです。

 

介護付き有料老人ホームの「設備基準」

  • ・耐火建築物もしくは準耐火建築物、居室(原則個室)
  • ・一時介護室
  • ・浴室
  • ・トイレ
  • ・食堂
  • ・機能訓練室を有する、バリアフリー
  • ・防災等

 

介護付き有料老人ホームの「運営基準」

運営基準とは、事業を開始するうえで、事業所が行わなければならない事や留意すべき事項など、運営上求められるルールです。

利用者やその家族に対して、運営規定の概要、サービスなどに関係する重要事項を文書で説明・交付し、同意を得ることが必要です。

 

具体的には、契約の締結、指定特定施設入居者生活介護の提供の開始、法定代理受領サービスを受けるための利用者の同意、取扱方針、機能訓練、健康管理、相談及び援助、利用者の家族との連携等が挙げられます。

 

 

介護付き有料老人ホームを選ぶ視点

介護サービスの費用が要介護の区分に応じて一定となり、将来的な費用の設計が立てやすいことが大きなメリットの一つ。

 

ただし、ご入居される際には、さほど介護を必要とされない方にも要介護区分に応じて費用が一定となってしまうことはデメリットでもあります。

 

ご入居を考えられる際に「将来」そして「費用」をどのように捉えるか?これが選ぶポイントになりそうですね。

選ぶ視点① 今から手厚い介護を受けながら生活したい→「介護付き」有料老人ホーム

選ぶ視点② 今は介護の必要を感じない。自分が利用した分だけの費用で暮らしたい→「住宅型」有料老人ホーム

選ぶ視点③ 将来きっと介護が必要になるだろうから、今から見通しを立てておきたい→「介護付き」有料老人ホーム

 

これらの選び方はあくまで、ほんの一例です。必ずご家族などとも相談してください。

 

 

介護付き有料老人ホームは施設見学で直接確認を!

介護付き有料老人ホームについて、簡単におさらいしておきましょう。

  • ・施設もしくは委託先事業所が介護サービスを提供する
  • ・入居条件や必要な費用は施設によってさまざま
  • ・介護サービスの費用は要介護の区分に応じて一定
  • ・人員基準や設備基準を満たす必要がある

 

「介護付き有料老人ホーム」を選ぶ基準の一つである「必要な費用は施設によってさまざま」という点が選択を難しくさせているところではないでしょうか?

 

費用に関しては、施設のホームページや資料請求で確認をして頂き、次のステップである「施設見学」の上、直接心配なことをご相談することをおすすめします。

 

老人ホームを探している、その理由を見つめながらどちらが自分の考えに合うのかをじっくり考えて「自分に合った」老人ホームを選びましょう。

 

ライフピア八瀬大原Ⅰ番館」は入居一時金0円、要介護認定を受けられた方を対象とした介護付き有料老人ホームです。

当館は「地産地消のお食事」や同じグループである「京都大原記念病院グループの医療・介護」が支える施設です。

詳しくはホームページをご確認ください。

 

どんな方にとっても、老人ホームに入居するというのは不安なことだらけだと思います。

このブログがそんな不安を解消できるヒントとなれば幸いです。

 

他にも高齢者の生活に関するお役立ち情報を多数発信中です。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

この記事を監修した人

星野 英俊

星野 英俊 (ライフピア八瀬大原Ⅰ番館 事務長)
京都大原記念病院グループに介護職として新卒入職。京都大原記念病院 現場介護スタッフ、介護老人保健施設で施設相談員(ケアマネジャー)などとして約15年間、現場業務に従事。
事務職 転身後、ライフピア八瀬大原Ⅰ番館の事務長に就任し、
現在に至る。
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