ブログ

HOME > ブログ > コラム > 老人ホームへの入居をご本人が嫌がるときはどうするべきか?

老人ホームへの入居をご本人が嫌がるときはどうするべきか?

コラム

こんにちは!ライフピア八瀬大原Ⅰ番館です。
老人ホームへの入居を家族が提案した時、ご本人が難色を示すことは実は珍しくありません。
今回は「老人ホームへの入居を本人が嫌がったらどうする?」というテーマについて考えてみましょう。

95eecc0980fc593f816521855f4d9e02_s

 

入居を嫌がる理由はなんだろう?

入居を嫌がる理由の主な例には次のようなものがあります。

・「老人ホーム」という響きが悪印象
体の動きには障害が残るものの、思考能力には大きな衰えがない場合、赤の他人に介護されることに対するプライドや「老人」という響きから姥捨て山のようにとらえる人もいるようです。

・長年過ごした生活を捨てたくない
家族の介護は必要であり、時に負担がかかっているのは理解していても、やはり住み慣れた自宅で生活したいのは当然の感情ともいえます。

・生活が変わることへの不安
新しい生活を始めることで、人間関係を一から構築したり、新しい環境でうまくやって行くことに抵抗がある人も多くいらっしゃいます。
高齢者が入居を嫌がる理由を理解しないまま入居準備を進めても、ご本人にとってもスタッフにとっても大変な状況が待っています。
もちろん嫌がる理由をきちんと聞いても、すべて取り除くことはできないかもしれません。
しかし、できるだけご本人に納得してもらったうえで入居することが大切です。

嫌がる理由がわかったら、こう対処してみよう

若い人であれば新しい刺激にも比較的耐えられるのですが、さまざまな経験を経た高齢者の中には、環境が変わることへのストレスは相当なものになります。
では、不安や悪印象をどう取り除けばよいのでしょうか。

1)ご家族自体が老人ホームのメリットを押さえ、入居者様に老人ホームの魅力を伝える。
住居住宅型老人ホームを検討する場合、比較的介護度の低い方や、今は自立できるものの、単身世帯で家族と離れているため、将来に不安が残る方の入居も増えています。
住居住宅型老人ホームでは趣味の時間や入居者様同士の交流が増え、自身の生活にもハリが出て若々しい日々を送ることができる、というのは魅力的なメリットの一つです。従来のような、重々しい、暗いイメージのない施設も増えていますので、ぜひご家族が施設の特徴を理解して入居先をピックアップしましょう。

2)必ず入居前に見学をし、施設の実情を入居者様、ご家族の双方で把握する
施設の資料やホームページなどの情報と入居資金などの条件だけで入居を決定すると、「自由がなくて息苦しい」「思っていたよりレクレーションがない(またはありすぎる)」「すでに入居している人の雰囲気が想像と違う」などのトラブルのもとになります。
必ず一度は契約前に施設に出向き、ご本人と一緒にレクレーションや食事の雰囲気などもチェックすることが重要なポイントとなります。ご家族が「ただ条件が合うから」と入居を決めることのないように気を付けましょう。

(事前見学のメリットは老人ホームは見学してから、申し込んだ方がいい。その理由とは?もご覧ください)

3)入居後は、ご家族ができる限り訪問することを伝え、利用者様が寂しさや不安を軽減できるようにする。
ご家族の介護負担を軽減するために老人ホームへ入居することは珍しくありません。しかし、やはりご家族がいるのに自分だけ別な環境で暮らさなければならないことに寂しさや不安を隠しきれない入居者様も多いのです。
できる限りご家族が施設へ訪問し、最近自宅であったことの報告を双方に行うことを約束しておきましょう。

(面会のメリットは家族が老人ホームへ面会に行く頻度とメリットもご覧ください)

 

認知症のご家族本人、どう説得する?

多くの入居者様は、事前の見学や入居後のフォローで最終的には納得し入居を決めてくれるのですが、認知症を患っている場合は、具体的な理由がわからないままご本人に拒絶されることもあります。

その時はご家族の判断・説得だけでなく、入居希望の老人ホーム施設担当者や、普段かかりつけである医療機関の協力を仰いでみてはどうでしょうか。
ご家族だけの説得で理解してもらえない場合でも、医師の意見は聞く方がいるのは事実です。
特に医療機関と提携している施設の場合は「検査入院だから」「長生きしてほしいから」と説得したうえで、医療機関にかかり、そのまま自立生活するのは困難だから、と短期入所から始めると意外とすんなり入居できたという方もいらっしゃいます。

捉え方によっては入居者様をだましているような気がしてつらい、という意見も耳にしますが、もしかしたら意固地になっているだけで、何らかのきっかけが欲しいだけなのかもしれません。

 

いかがでしたか?

老人ホームに入居する際にはご家族の見解だけにとらわれず、入居者様の不安を少しでも取り除くための配慮が必要です。もしご家族だけでは説得が難しいと判断されたなら、早めにケアマネージャーなどにご相談することをお勧めします。

まとめ

・まずは「なぜ嫌がっているか」理由をしっかり理解しましょう
・そのうえで入居希望の施設を見学したり、入居後も面会を続けるなど、ご本人とご家族の双方で不安を取り除きましょう
・認知症などでご家族の努力だけでは説得が難しい場合は、医療機関やケアマネージャーなどの協力を仰ぐのも一つの方法です

 

この記事を監修した人

星野 英俊

星野 英俊 (ライフピア八瀬大原Ⅰ番館 事務長)
京都大原記念病院グループに介護職として新卒入職。京都大原記念病院 現場介護スタッフ、介護老人保健施設で施設相談員(ケアマネジャー)などとして約15年間、現場業務に従事。
事務職 転身後、ライフピア八瀬大原Ⅰ番館の事務長に就任し、
現在に至る。