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高齢者はなぜ転倒しやすい?効果的な対策と転倒した場合の対応方法

コラム

こんにちは、介護付き有料老人ホーム ライフピア八瀬大原Ⅰ番館です。

 

高齢になると体のバランス感覚や筋力が衰え、ちょっとしたことをきっかけに転倒しやすくなってしまいます。

高齢者の転倒は「転倒後症候群」につながる可能性もあり大変危険です!

 

今回は、高齢者が転倒しやすい理由や転倒を防ぐための効果的な対策、もし転倒してしまった場合に必要な対応方法についてご紹介します。

お散歩をする二人の高齢者

 

 

高齢者が転倒しやすい原因は?「転倒後症候群」にも要注意!

高齢者が転倒しやすいのは、加齢により筋力やバランス感覚といった身体機能が衰えてしまっているからです。

 

高齢者は歩くときに足が高く上がらずに「すり足」になりがちなので、ちょっとした段差や障害物などにつまずきやすくなります。

また、椅子から立ち上がる、歩き始めるなどの動作をきっかけにバランスを崩して転倒してしまいやすくなるのです。

 

他にも、病気によって体を思うように動かせない、薬の副作用による影響で足元のふらつきや眠気なども転倒の原因となります。

 

「骨折・転倒」は介護が必要となるきっかけの一つ

転倒してしまうことは年齢問わず誰にでもあります。

しかし、身体機能が衰えている高齢者は転倒の際にとっさに身を守る態勢が取れずに、若い人と比べて骨折などの大きなケガにつながってしまう可能性があります。

 

65歳以上の高齢者が要介護状態や寝たきりになってしまうきっかけとして、「骨折・転倒」は原因の一つとなっています。

実は、65歳以上の介護が必要となった主な原因のうち、12.5%は「骨折・転倒」です。

 

これは「認知症(18.7%)」「脳血管疾患(脳卒中)(15.1%)」「高齢による衰弱(13.8%)」の次に多い数字となっています。(※その他・不明・不詳を除く)

参考:内閣府「令和元年版高齢社会白書」第2節 高齢期の暮らしの動向(2 健康・福祉)

 

高齢者の転倒は「転倒後症候群」につながることも

転倒や転倒によるケガをしたことで、その後歩くことに大きな不安や恐怖を感じ、歩く自信を失ってしまう「転倒後症候群」になる高齢者も増えています。

身体的には問題なく歩けるはずなのに、転倒することへの恐怖から一人で歩こうとしなくなり、閉じこもりがちになってしまうのです。

 

高齢者が歩かずに閉じこもりがちになると、使われない筋肉や身体機能は衰え、結果としてさらに転倒リスクを上げることにもなりかねません。

 

また、高齢者の転倒を心配するあまり、家族や介護者が高齢者の一人歩きを抑制しすぎたりすることでも同様のことが起こってしまいます。

 

 

高齢者の転倒を防ぐ!効果的な対策は大きく2つ

高齢者の転倒を防ぐために、対策を取ることが重要です。

できることは大きく分けて2つ!

「転倒しにくい環境作り」と「転倒しにくい体づくり」です。

 

高齢者が転倒しにくい環境作り

高齢者の転倒が多い場所は、自宅内です。

自宅での転倒を防ぐためにできることとして、床の段差を取り除いたり、階段や滑りやすい部屋、浴室には手すりを付けたりするなどの「介護リフォーム」ができると転倒リスクはぐっと減らせます。

 

手すりの設置、段差の解消工事などの経費の一部について助成金を交付する「高齢者住宅改修費用助成制度」などもありますので、自治体の窓口に問い合わせてみましょう。

※助成額や条件は自治体によってそれぞれ異なります。

 

「椅子やベッドを利用しやすい高さに調節する」「照明を明るくする」など、高齢者の状況に合わせた住環境を整えるようにしましょう。

 

外出時には、歩行補助杖や歩行器などの介護用品の活用もおすすめです。

つまずきにくい靴や靴下を選び、高齢者が歩きやすいよう工夫してみましょう。

 

高齢者が転倒しにくい体作り

体を支える筋力とバランス感覚の低下は転倒につながります。

適度な運動やトレーニングで筋肉や身体機能を鍛えることで、転倒リスクを減らすことができますよ。

しかし、急に過度な運動をするのは逆にケガの元。

まずは毎日のウォーキングやストレッチなどからはじめてみましょう。

 

高齢者におすすめのストレッチや運動についてはこちらで詳しく紹介していますので、ぜひご参考ください。

高齢者の運動はストレッチが効果的!座ったまま出来るストレッチを紹介

高齢者も運動をした方が良い理由は?簡単にできる運動をご紹介!

 

 

高齢者が転倒してしまった場合の対応方法は?

転倒するデッサン人形

高齢者が転倒してしまった場合、大きなケガにつながる可能性があります!

慌てて起こそうとするのはNG!!

 

まずは、転んだそのままの状態で声をかけて意識があるかどうか確認しましょう。

意識を確認できれば「そのままの状態で痛む部分はないか」「吐き気などはないか」確認します。

 

慌てて対応すると本人も焦ってしまうので「大丈夫だよ」と声をかけ、落ち着くのを待ってから対応しましょう。

痛みや腫れ、吐き気などがある場合は急いで病院へ行きましょう。

 

痛みで動けない・起き上がれない場合

もし痛みで動けない、起き上がれないという場合は骨折をしているかもしれません。

無理に動かさず、救急車を呼びすぐに病院へ連れていきましょう。

 

頭を打ってしまった場合

頭を打ってしまった場合、その場では何ともないように見えても数日後に体調が急変する可能性もあります。

その場合はできるだけ早めに病院へ行き、詳しい検査を受けることをおすすめします。

 

状況判断が難しい場合

「救急車を呼んだが方がいいか」「今すぐに病院に行った方がいいか」など、どうすべきか周りの方が判断するのが難しい場合は、かかりつけ医などへ連絡をとり判断を仰ぎましょう。

 

電話で相談できる「救急安心センター(#7119)」も開設されています。

 

 

高齢者の転倒を予防し、転倒した場合の対応方法もおさえておきましょう

高齢者は筋力や身体機能の低下、薬の副作用などさまざまな要因から転倒しやすくなっています。

高齢者の転倒は大きなケガや、歩くことに不安や恐怖を感じる「転倒後症候群」につながってしまう可能性もあるため注意が必要です。

 

高齢者の転倒を予防する対策は、大きく分けて2つです。

  • ・「家の段差をなくす」「手すりをつける」など高齢者の身体状況に合わせた転倒しにくい住環境を整える
  • ・筋力やバランス感覚を鍛える(運動、ウォーキング、ストレッチ)

 

もしも転んでしまった場合は、慌てて起こそうとはせず、意識はあるか、痛みや吐き気などはないか落ち着いて確認してください。

痛みや腫れ、吐き気などがある場合は急いで病院へ行くようにしましょう。

頭を打ってしまった場合もできるだけ早く詳しい検査を受けることをおすすめします。

 

京都の介護付き有料老人ホーム ライフピア八瀬大原Ⅰ番館は、 高齢者の暮らしに役立つお役立ち情報を随時発信しております。

高齢者の暮らしについて困った時は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

この記事を監修した人

星野 英俊

星野 英俊 (ライフピア八瀬大原Ⅰ番館 事務長)
京都大原記念病院グループに介護職として新卒入職。京都大原記念病院 現場介護スタッフ、介護老人保健施設で施設相談員(ケアマネジャー)などとして約15年間、現場業務に従事。
事務職 転身後、ライフピア八瀬大原Ⅰ番館の事務長に就任し、
現在に至る。